bZ4Xのソーラーパネルで走る|Zグレード限定の「再エネ発電EV」を徹底解説
bZ4Xでは、最上位グレードである「Z」グレードにメーカーオプションとして「ソーラーパネル」を設定可能です。ソーラーパネルは太陽光を電気エネルギーに変換し、駆動用バッテリーや補機バッテリーに充電できる装備です。
この記事では、bZ4Xのソーラーパネルが持つ仕組みや具体的な発電量、そしてオプションとして装着するメリットについて詳しく解説していきます。
【目次】
bZ4Xのソーラーパネルとは?
太陽光で電力を生み出す仕組み
1. 駆動用バッテリーへの給電:最も大きな特徴は、走行に使用する大容量の駆動用バッテリーへ直接給電できることです。充電スタンドがない駐車場や災害等で停電した場合でも太陽光さえあれば充電できます。
2. 補機バッテリーへの充電:走行中は補機バッテリー系統へ充電することで、駆動用バッテリーの消費を低減します。発電量はマルチインフォメーションディスプレイやマルチメディア画面、スマートフォンアプリで確認できます。
駐車中も走行中も自動で発電・充電
年間「約1,850km」相当の走行分を発電
では、bZ4Xのソーラーパネルは、実際にどれくらいの電力を生み出すのでしょうか。
トヨタの公式発表によれば、ソーラーパネルによる年間の発電量は、走行距離にして「約1,850km」に相当すると試算されています。
これは、試算値(※名古屋市における日射量データ、駐車・走行時間を考慮した試算値)であり、お住まいの地域の日照条件や駐車環境(日向か日陰か)、季節によって変動します。
・年間1,850kmで月間平均 約154km (1,850km ÷ 12ヶ月)
「屋外の駐車場に停めておくだけで毎月約154km分の走行電力が自動的に充電される」と考えると、この機能の価値が具体的に見えてくるのではないでしょうか。充電スタンドへ行く回数や自宅での充電にかかる電気代を減らす効果が期待できます。
ソーラーパネルのメリットと注意点
メリット①:環境にも家計にも優しい「自家発電」
最大のメリットは、クリーンエネルギーである太陽光を直接利用できることです。
・環境への貢献(エコ): 発電時にCO2(二酸化炭素)を一切排出しない太陽光発電は、再生可能エネルギーの代表格です。環境意識が高い方にとって、この「走る再生可能エネルギー」という側面は、大きなメリットになります。
・家計への貢献(節約): 年間約1,850km分の走行に必要な電気代が実質的に「0円」になります。bZ4Xの電力消費率やご家庭の電気料金プランにもよりますが、これは明確な経済的メリットです。また、自宅での充電回数や外出時の急速充電を利用する頻度を減るので、手間が減ることも大きなメリットといえます。
メリット②:駐車中の安心感と災害時への備え
前述の通り、ソーラーパネルは駐車中も補機バッテリーへの充電を続けます。
・補機バッテリー上がりのリスク低減: 「しばらく車に乗らなかったら、バッテリーが上がって動かない」というトラブルは、ガソリン車だけでなくEVでも起こることがあります。特に長期間の旅行や出張で屋外駐車場の場合でも、ソーラーパネルが補機バッテリーを自動で維持充電してくれるため、再始動時の安心感が大きく向上します。
・災害時も住宅へ電力を供給: bZ4Xは、駆動用バッテリーに蓄えた電力を家庭用の電力として取り出せるV2Hや外部給電機能に対応しています。万が一の災害や停電時、日中にソーラーパネルが発電して駆動用バッテリーに蓄電可能です。
注意点:天候や設置条件に左右される発電量
ソーラーパネルは非常に有用な装備ですが、万能ではありません。その発電量は、当然ながら「太陽光」の状況に大きく依存します。
・天候による変動: 快晴の日が最も発電効率が高く、曇りや雨の日は発電量が大幅に低下します。もちろん、夜間は発電しません。トヨタの試算値「年間約1,850km」は、これら全ての天候条件を平均して算出された目安です。
・季節による変動: 日照時間が長く、太陽高度が高い夏場は発電量が多くなり、逆に日照時間が短く、太陽高度が低い冬場は発電量が少なくなる傾向があります。
・駐車環境の影響: 最も重要な要素の一つです。屋根付きのカーポートや地下駐車場、高層ビルの影になるような月極駐車場では、太陽光をほとんど受けることができません。この装備の真価を発揮させるには、「日当たりが良い屋外の駐車スペース」が必要となります。
これらの注意点を理解し、「常に安定した電力が得られるわけではないが、日当たりの良い場所に停めておけば確実にプラスになる」という補助的なエネルギー源として捉えるのが適切です。
どのグレードで選べる?bZ4Xのソーラーパネル仕様
「Z」グレードのメーカーオプション
2025年10月発表の改良モデルにおいて、ソーラーパネルは、最上位グレードである「Z」(FWD・4WD共に)専用のメーカーオプションとして設定されています。
スタンダードグレードである「G」グレードでは、オプションとして選択することができません。bZ4Xにソーラーパネルを搭載したい場合、必然的に「Z」グレードを選ぶ必要があります。
なお、メーカーオプションは車両製造時に組み付けられるため、購入後の後付けはできません。新車注文時にオプションとして「ソーラーパネル」を指定する必要があります。
ルーフタイプと内装の関係
装着有無での車両重量・価格差
ソーラーパネルは、パノラマルーフと比較して装備内容が異なるため、車両重量や価格にも影響を与えます。
・車両重量: Zグレード(FWDの場合)、標準のパノラマルーフ仕様の車両重量が1,880kgであるのに対し、ソーラーパネル装着車は1,890kgとなり、10kg重量が増加します。※4WDも同様に10kg増加
・価格差: ソーラーパネルはメーカーオプションであり、車両本体価格に加えて別途オプション料金341,000円(税込)が発生します。※金額は2025年11月現在の情報となります。最新の見積もりは販売店でご確認ください。
価格差については、前述の年間約1,850km分に相当する電気代の節約効果に加え、環境への貢献度や補機バッテリー上がりのリスク低減といったメリットを踏まえ、ご自身の価値観に合うかどうかを判断することが重要です。
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📅 本記事の内容は2025年11月時点の情報です。
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■車両本体価格は2025年11月現在のもので、予告なく変更となる場合があります。
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