クラウン マジェスタのベースグレードは、エントリーモデルながらも基本性能がしっかり備わった一台です。
　高級セダンとしての静粛性・乗り心地・パワートレインは、上位グレードと同等の水準を維持。さらに、Toyota Safety Senseやナビなどの基本装備も網羅されています。

　具体的な装備の比較は以下のとおりです。
  引用：[クラウン マジェスタカタログ｜トヨタ自動車]

　「価格を抑えつつ高級車らしい走りを楽しみたい」という方に、ベースグレードはおすすめの選択肢です。

　マジェスタ “Fバージョン”は、クラウン マジェスタの中でも最上級の快適装備と高級感を兼ね備えたフラッグシップグレードです。
　以下のように、ベースグレードと比較して装備内容が大幅に強化されています
  参考：[クラウン マジェスタカタログ｜トヨタ自動車]

　マジェスタ “Fバージョン”は、「クラウン マジェスタらしい上質な室内空間を堪能したい」という方にぴったりです。

　マジェスタ Fourは、フルタイム4WD機構を搭載したモデルです。
　雨天・降雪時の安定走行性能に優れており、特に冬季や山間部を走行する機会が多い方には心強い存在です。

　・滑りやすい路面でも安心して運転できる
　・高級セダンでありながら、走行安定性を両立

　マジェスタ Fourは「安全性も妥協したくない」という方におすすめです。

　マジェスタ “Fバージョン･J-FRONTIER”は、マジェスタ “Fバージョン”をベースにデザイン性をさらに高めた特別仕様車です。

　主な専用装備
　・プレミアムナッパ本革シート
　・本革巻き4本スポークステアリングホイール（ブラウンレイヤーウッド[本木目]
　・内装色に特別設定色であるスモーキーブラウンを設定
　・外板色にホワイトパールクリスタルシャインを設定

　外装・内装ともによりシックな雰囲気が際立ち、「ラグジュアリーさ＋個性」を求める方に人気のモデルです。

　マジェスタ Four “J-FRONTIER”は、マジェスタ Four（4WD）に特別装備を追加した特別仕様車です。

　・雪道にも対応できる4WD性能
　・J-FRONTIER専用の高級感ある内外装
　・オールシーズンを想定した快適性と安心感

　「どんな道でも、高級セダンの乗り心地を妥協せずに楽しみたい」という方におすすめです。
参考：[トヨタ自動車]

　クラウンとクラウン マジェスタは、設計段階から目指す方向性が異なっています。

　クラウンは「革新への挑戦」をテーマに開発され、ビジネスユースや日常の移動にも適した万能型の高級セダンです。
　一方で、クラウン マジェスタは「最上級の満足と歓び」を追求した、クラウンシリーズのフラッグシップモデルです。

　実際、トヨタ自動車ではクラウン マジェスタの車名の由来について、次のように説明しています。

Q：クラウン マジェスタの車名の由来は何ですか？
A：「マジェスタ」は英語で「威厳」「尊厳」という意味のMAJESTYをもとに作ったことば。
参考：[トヨタ自動車]

　クラウンが「上質な日常車」を目指しているのに対し、クラウン マジェスタはロングホイールベースの採用などによって後席空間を重視し、ショーファーカー（運転手付きで後席に乗る用途）としての役割をも果たす設計になっています。

　つまり、クラウンは幅広いシーンで活躍する高級車、マジェスタはVIPにふさわしい「専用車」としての性格を持つのが大きな違いです。

　クラウン マジェスタは、クラウンよりもひと回り大きなボディサイズとなっています。
　その理由は、マジェスタがロングホイールベースを採用しているためで、後席の快適性や直進安定性を重視した設計となっているからです。

　クラウンとクラウン マジェスタのボディサイズ比較は以下のとおりです。
  ※クラウンはロイヤル（2016年8月発売モデル）、クラウン マジェスタはマジェスタ（ベースグレード･2016年8月モデル）の場合で比較
参考：[トヨタ クラウン ロイヤル｜トヨタ自動車、トヨタ クラウン マジェスタ ベースグレード｜トヨタ自動車]

　クラウン マジェスタの方が全長・ホイールベース共に約75mm長く、室内空間にゆとりを持たせています。
　そのため、より広々とした乗り心地と、堂々とした佇まいを兼ね備えているのがマジェスタの特長です。

　このように、クラウン マジェスタとクラウンでは違いがありますが、最新のクラウンも心地よさを深めるために工夫された室内空間で、パワフルで伸びやかな加速で走りを楽しめる車になっています。
　この機会に最新のクラウンもチェックしてみるのはいかがでしょうか。詳しくはこちらの記事もぜひご覧ください。